“think good”とは、彩りある豊かな未来に向けて「想像力を働かせ、真摯に考えることからスタートする」という想いが込められた合言葉です。2021年4月より、サステナビリティ基本方針に基づいて本取り組みをスタートしました。
①生態系を含む地球環境や、関わる人、社会に配慮した品揃え
②4Rの推進
③文化・技術・感性の発信
の3つを考え方の柱とし、本業を通じたサステナビリティ活動を行っています。
私たちはこれからも、お客さまやお取組先、地域社会など、あらゆるステークホルダーの皆さまと共に、多様な価値観を大切につなぎ、さまざまな選択肢を増やすことで、持続可能な社会と彩りある豊かな未来の実現を目指していきます。
三越伊勢丹グループでは、通年の取り組みのほか、年2回“think good”を掲げたキャンペーンを各店舗にて開催し、「三越伊勢丹グループの考えるサステナブル」をご提案しています。4月は「アースデイ」、9月は「SDGs週間(グローバル・ゴールズ・ウィーク)」といった、世の中の関心の高まりに合わせて実施しています。取り組みスタートから3年目となる2023年度は、各店の担当が一丸となって“think good”を加速させるべく、季節や歳時記ごとのお客さまの関心に合わせ、積極的に“think good”を軸とした企画を実施しています。
"think good" 3つの柱の推進事項と主な企画例
当初の“think good”キャンペーンは首都圏5店舗(新宿・日本橋・銀座・立川・浦和)と三越伊勢丹オンラインストア上のみの開催でしたが、2022年度秋から首都圏をはじめ、札幌三越・丸井今井札幌本店、高松三越、福岡三越、岩田屋本店と連携し、グループ一丸となって取り組みの拡大を図っています。
4月の“think good”キャンペーンでは「いろいろ、いろ。」をテーマに、春にぴったりのカラフルなデザインや、一人一人の気持ちに寄り添ってくれるアイテムまで、個性豊かなラインアップを集めてご紹介。「心惹かれるアイテムを手に取ったら、実はサステナビリティにつながっていた!」と、気づきになるような素敵な商品や企画を揃えました。
10月のキャンペーンは「こんにちは、またね、よろしくね。」がテーマ。環境に配慮した商品や、リメイクなどで生まれ変わったアイテムに「こんにちは」。リサイクルなど、次の人の手へ受け継ぐものに「またね」。お手入れやリペアで再び蘇るものには「よろしくね」というポジティブな想いを込めました。
三越伊勢丹では、ファッション業界における循環型社会の実現にアプローチすべく、“think good”でも4Rにフォーカス。
2023年10月のキャンペーンでは、伊勢丹新宿本店・三越日本橋本店・三越銀座店・岩田屋三越のメイン企画として、ファッションを通じて新しい未来を示唆していくプロジェクト「ピース de ミライ」を行いました。2022年3月に開催した「デニム de ミライ」を進化させ、国内外のさまざまなブランドや企業から残反などをご紹介いただき、それらの「ピース」を“新しい価値”のあるものづくりに活用しました。
「ピース de ミライ」の取り組みのなかで大切にしているのが、これからのファッション業界を担う世代にも参画を呼びかけること。
今回は文化服装学院、エスモード東京校、エスモードパリ校、多摩美術大学の4校に伊勢丹新宿本店のバイヤーが訪れ、大量のユーズドストックなどファッション業界が直面している問題や「ピース de ミライ」で目指すものについてお話しし、作品づくりに参加いただける学生を募りました。
ユーズドストックとして山のように積み重なっているデニムの姿から着想を得たドレスや、使用する糸を削減するため布端のほつれを活かしたデザインなど、各々の視点で「ピース de ミライ」が持つ背景を組み込んだ、独創的な作品が仕上がりました。
学生による作品は、10月11日~10月24日の期間中、伊勢丹新宿本店のショーウィンドウや店頭にてディスプレイ。お客さまやお取組先をはじめとするステークホルダーの皆さまから、「ピース de ミライ」に多くの反響とご支持をいただきました。
“think good”キャンペーンは、今後ますます開催店舗を拡大しながら、持続可能な社会と彩りある豊かな未来を目指していきます。